上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください！

1948年生まれの上野さんと1978年生まれの田房さんの対談によって、これまでの時代背景とそれぞれの時代を生きた女性たちの思いがすっと入ってきます。子ども時代、就職、結婚、子育て、再就職、とライフステージごとにぶつかってきた「男に生まれたらどんな人生だったろう」「なぜ、性別で待遇差があると感じるのか」といった疑問や絶望感は、私だけのものではなかった。フェミニストが世に一石を投じてじわじわと変わってきたことに改めて感謝し、「弱者が弱者のままで尊重される思想である」というフェミニズムを、身近な問題から考えられる本です。